「螺鈿細工(らでんざいく)」という言葉は聞いたことはありますか?
よく王朝時代の韓国ドラマの家具に出てくる、七色にキラキラとしている模様です。
家具や小物でよく見かける「螺鈿(らでん)」ですが、着物や帯にも付けられてワンポイントのアクセントとして美しく飾っています。
着物には染めや織りなど様々な技法によって着物の模様が描かれていますが、この「螺鈿」を着物に付けるというのもとても大変な技で伝統的な技法の一つです。
この「螺鈿細工」とは何か、技法や特徴、美しさに魅了される「螺鈿」について説明していきますね!
「螺鈿(らでん)」って何? 螺鈿の美しい理由!
「螺鈿」とは、アワビ、夜光貝、白蝶貝などの内側にある七色にキラキラ光る部分です。
このキラキラした部分を薄く細工して作られます。
「螺」は巻き貝を指していて「鈿」には飾るという意味があるそうです。
光や見る角度により七色に輝いて見えるので、多くの人を魅了させています。
私もその一人です!!
たくさんある工芸品の中で宝石のように美しいとされています。
螺鈿はいつから?
エジプト初期王朝以前から貝殻を細工した装飾があったそうでその後、唐でも螺鈿細工の技法が発達し、奈良時代に日本に伝わったとされています。
平安時代には宋にも輸出をするくらい、日本の螺鈿細工の技法がとても発達して、日本が螺鈿細工の発祥地ではないかと考えられるまでになったそうです。
昔から日本人は繊細で細やかな作業が得意だったんですね!
螺鈿の美しさを作る匠の技
「螺鈿」が貝のキラキラとした部分を薄くしたもの、という事はお分かりになったかと思います。
では貝を着物に貼り付けたら、動いたり畳んだりして螺鈿の部分が割れたりしないのかと思いますよね・・
ここが伝統的な技法(匠の技)なのだそうです!
どのようにしていくのかというと、
薄くした螺鈿に和紙を貼るそうですが、薄くした螺鈿に縦横の切れ目を入れるのがポイントのようです。
その後、螺鈿の表面を磨きツヤをだします。
このように、薄い螺鈿を割れないように丈夫にして、光輝く宝石のような仕上がりにします。
薄くした螺鈿に更に縦横の切れ目を入れるという、とても繊細な作業が求められますね!
まとめ
宝石のよな工芸品と言われている「螺鈿」についてお分かりいただけましたか?
着物や帯、その他の家具類で「螺鈿」は使われていますが、数が多いとは言えないそうです。
それは全て手作業である事と、前途しました匠の技を必要とするので、数多くを作ることは難しいそうです!
お茶会などのアクセサリーを身につけられないシーンで、「螺鈿」の着物や帯を着用されると、宝石を身に纏っているような華やかさがプラスされますね!!