浴衣と着物 の違いって何だと思いますか?
どちらも伝統的で日本を象徴する美しい衣装になりますが、実はいくつかの違いがあります。
何となく知ってはいるけれど、説明は無理って方、多いのではないのでしょうか!
では浴衣と着物の違いをご紹介していきます。
浴衣と着物の基本的な4つの違い
①素材の違い
「浴衣🟰夏」なのは皆さんもご存知ですよね!
浴衣は綿や麻などで作られており、透け感があり、風通しが良いことが特徴です。
また、綿は扱いやすい素材でもあるため、手頃な価格で購入できる浴衣も多く、初心者にも取り入れやすい点が魅力です。
そして、浴衣の柄は夏をイメージする金魚や花火、夏草などのデザインが多く、また色鮮やかでポップな印象の浴衣も多いので、手軽に楽しめる浴衣は若い女性にも人気なのでしょうね!
着物の素材は正絹(シルク)などの高級な素材が一般的ですが、もちろん麻や綿・合成繊維でできた着物もあります!
着物は時期によって着物の誂え方や着物の生地が変わります。
そして着物の柄は、浴衣よりもデザインや色使いが上品で格式を感じさせるデザインが多いです。
また着物には染めや織りが凝ったものが多く、美しい光沢感や質感が楽しめます。
②着用シーン
浴衣は夏祭りや花火大会などのカジュアルなシーンでよく着用されます。
また、温泉街の旅館やホテルでは女性に浴衣の無料レンタルサービスが用意されているとこも多くなってきていますね。
着物は高級感がありますので成人式を始めお宮参りや入学式などの正式なフォーマルシーンで着用されます。
しかしどんな着物でもいいという訳ではありません。着物には「格」があり、その格で普段着用や礼装用に分けていますので、注意してくださいね。
今では京都などの観光地にレンタル着物屋さんがたくさんあり、着物か浴衣どちかを選んで街歩きをされている方を多く見かけますね。
③着付けの仕方
浴衣の着付けは長襦袢を着ないので、着物に比べて比較的簡単です。素人でも着付けの着方を見れば着れてしまいます。
帯も半幅帯という帯を使いますが、簡単な結び方でしたら素人でも着る事ができます。最近は初めからリボンなどに作られた帯が販売されていますので、結べなくても大丈夫です!
帯結びにはたくさんの種類がありますが、その結び方によっておしゃれ感や個性を出すことができますよ。浴衣と帯の色柄が合わせて選ぶことで、一層おしゃれなコーディネートが楽しめます。
着物の着付けはとても複雑になります。長襦袢や裾除け・帯締めなど、着付けには必要な和装小物も多く、着付けも技術が求められます。そのため素人が着付けの着方を見ても簡単に着る事は難しいです。着物に合わせられる帯は袋帯や名古屋帯など、さまざまな種類の帯があり、その結び方も豊富です。また、着物と帯には「格」がありますので、その格によって合わせられる着物と帯が決まってきます。
④価格
浴衣は数千円からとリーズナブルな価格で商品が揃っており、初心者でも気軽に取り入れやすいというメリットがあります。
最近は浴衣と帯と草履などがセットでとてもリーズナブルに販売されていますね。しかも帯は最初から結ばれている状態になっており、より簡単に浴衣が楽しめるようになっていますね!
着物は正絹(シルク)でできているものが多いため浴衣よりは価格が高く、数十万円から数百万円といった高額なものも珍しくありません。
しかし着物にはポリエステルなどの合成繊維でできた着物もあります。こちらは正絹の着物よりもリーズナブルな価格になっており、お手入れが楽でシワになりにくいため、普段着の着物や初めての着物にとても向いています。洗える着物とも呼ばれています。私も一着、東レの洗える着物を持っていますが、シルクに似た質感があり、見た目も上質で、初心者でも手軽に着物を楽しむことができますよ。
最近では着物のリサイクルショップもあるので、新品ではないけれどお買い得な商品も見つかることもあるようです。
まとめ
以上のように、浴衣と着物にはいくつかの違いがあります。生地の種類や柄、着付けの方法、価格帯など、どの点でも違いがあります。どちらも日本の文化を感じさせる素敵な衣装になりますので、それぞれの特徴を理解し、和服の持つ素晴らしさを堪能しましょう。