七五三や入学式で訪問着などの着物を着る機会が多々ありますね。
着物を着るには、着物と帯だけでは着られません。
着物を着るためには着付けに必要な和装小物と呼ばれる小物がいくつか必要となります。
着付けを美容室などでお願いすると、大抵は着付けに必要なものリストを渡されて、用意するように言われることがあるかと思います。
しかしあまり聞きなれない言葉が多くてあまりピンとこないものが多いかと思います。
初めての着付けで困らないように、着物初心者さんにも分かりやすく何の為に使うものなのか写真付きで紹介していきます!
着付けに必要な和装小物
着物には着物の時に着る下着などの和装小物が必要になります!!
わざわざ購入しなくても代用できるものもあるのでご紹介しますね。
肌襦袢(はだじゅばん)
素肌に直接触れる、下着のようなもの。
吸湿性や保湿性、肌ざわりの良いものがオススメ。
夏場はとくにたくさんの汗をかくので着物を守る必須アイテムのですね。
着物レンタルをする場合、こちらの肌襦袢も貸してくれるのか確認が必要です。
裾除け(すそよけ)
裾が傷むのを防ぐためのもの。こちらも肌襦袢同様に下着のようなものです。
長襦袢(ながじゅばん) の下に身につけて裾さばきをよくします。
着方によっては、ガードルのような効果もありますよ!
和装ブラジャー(わそうぶらじゃー)
名前の通り、着物を着用するときにするブラジャーです。
着物は胸が出ないほうがきれいに着れる為、あえて、お胸を抑えます。
※和装ブラジャーが無い場合は、ノーブラジャーで後はタオルなどで補正はできます!
着物一度しか着る予定がない場合や予算オーバーの時は、わざわざ買わなくてもOKです。
長襦袢(ながじゅばん)
下着の一種ですが、上記の肌襦袢との違いはジャケットの下に着るブラウスの感覚で着用します。
着物の衿元や袖口から見えるので、着付けに必要なものリストの一番重要な和装小物になります。
お話が脱線しますが、、
着物初心者の友人が、お茶会に初めて訪問着を着て参加した時に、なんと長襦袢を忘れて着物を着て来られた時がありました!!洋服で例えるなら、裸にスーツを着てきた状態です!!
伊達襟(だてえり)でなんとか誤魔化してはいましたので、他の方には気づかれずに済みましたが、友人も私も一生忘れられない出来事になりました!友人に聞いてみると、着付け師の方から、長襦袢を持ってくるようにとは言われなかったそうです。
恐らく、着付け師の方からすれば、着物と帯は当たり前の様に、着物と長襦袢は当たり前のことだったからあえてお伝えしなかったのかと想像しました。
着付けをされる着付師の方は、着物初心者さんにも分かるように、着付けに必要なものリストを必ず作成して事前にお渡しする又はお伝えする必要があるなと改めて思いました!
話は戻りまして、今は肌襦袢と長襦袢が合体して一枚で着用できる洗える長襦袢がでております。
夏場は汗をたくさんかきますので合体型の洗える長襦袢が便利です!洗える長襦袢はオススメの和装小物の一つです。
ちなみに私は、普段は扱いが楽な洗える長襦袢を着用して、写真撮影の時や正式なシーンの時には肌襦袢+長襦袢を着用しています。
※伊達襟(だてえり)とは
着物を重ね着しているように見せかけるために襟に重ねる襟のことです。
訪問着に伊達襟をするとより華やかな雰囲気になりますので、結婚式にお呼ばれされた時などにオススメです。
衿芯(えりしん)
名前の通り、衿に入れる芯です。芯を入れないとフニャフニャとしてだらしない印象になります。
長襦袢の衿に通して使います。
差し込みタイプと縫い付けるタイプがあります。
差し込みタイプの方が扱いは簡単ですね。
衿芯は硬い方が綺麗だと思いますが、硬い衿芯だと衿が首から浮いてしまったり、大きく開いてしまうことがあるので、柔らかく薄い衿芯をおすすめします。
腰紐(こしひも)大体3〜4本
長襦袢や着物を腰紐でしばり固定するのに使います。
長襦袢や着物が着崩れしないようにする為に、一番重要な和装小物となりますので、しっかりと結びましょう!
その他の使い方として、帯を着用するときに仮止めなどに必要となります。
私はマジックテープがついていてワンタッチでできる腰紐を使用しています!ワンタッチなので緩む前に固定してくれるので便利でオススメです!
必要な数は着付けをする方により異なりますので、お願いをする所で必ず着付けに必要なリストを確認しましょう!
伊達締め(だてじめ)2本
長襦袢を着用した時と着物を着用した時に使います。
長襦袢を腰紐で結んだ時にボコボコとしてしまうのを平らに補正する為に使います。
また、着物と長襦袢の衿合わせがずれないよう止めるときに使います。この伊達締めも着付けに必要な和装小物です。
伊達締めもワンタッチのものがありますので、おすすめします。
コーリンベルト
着物の衿や折りあげたおはしょりを固定し着崩れ防止に使います。
前板(まえいた)
帯の下や間に入れ使用し帯のシワを防ぐ芯のようなものです。
これがないとフニャッとなってしまい、だらしない印象になってしまいます。
大きさや夏用冬用もありますのでよく確認してからご購入して下さい!
硬くて長い前板は、太って見えてしまいますので、少し小さめの前板がおすすめです。
また、厚紙を切ってご自身の体型や自分好みの大きさいにされるのもおすすめです。
帯枕(おびまくら)
帯を結ぶときに形を作るために必要な和装小物です。こちらも着付けには必ず必要な小物になります。
大きさや厚みにより仕上がりが変わります。
夏にはヘチマで型取られた(上記写真の右側)帯枕がオススメです!
素材がヘチマですと自分で曲げられ、形を自己流に形成できますね。
帯揚げ(おびあげ)
帯の上を飾るものです。帯揚げがチラリと見えると華やかになります。
見える部分の面積で雰囲気が変わりますので、その時の着物などに合わせて調整してみてください!
しかし、帯揚げの出し過ぎには注意です。
帯揚げの色を変えるだけで着物と帯が同じでも違った印象を与えるので、何色か持っていると、値段の高価な着物・帯を変えなくてもファッションが楽しめますね。
夏用冬用がありますので購入の際はよくご確認くださいね。
もしお手持ちに大判のスカーフをお持ちでしたら帯揚げとして代用できるのでオススメです!
帯締め(おびじめ)
帯の中央に巻かれた紐のことで、帯を締めて固定する役割があります。
帯揚げ同様に帯締めにも夏用冬用がありますのでご購入の際はよく確認してください。
帯締めもファッションとしても使えますので何色か持っているといいですね。
タオル2〜3枚
くびれがある方の補正に使います。
着物は洋服とは違いくびれが無い方が綺麗に着れますので補正をします!
ふくよかな方でもお胸周りの形を整えるために使ったり、腰紐が直接当たるところにタオルを置いてあげるとクッション代りになり楽に着られますよ。
※自分で着付けをする場合はタオルの両サイドにガーゼを縫い付けてあげると着付けが楽になりますのでオススメです!
草履(ぞうり)
着物には靴ではなく草履を履きます。
こちも着付けに必要なものリストの重要な和装小物になりますね!
クッション素材など長時間歩いても楽な素材が販売されていますので、デザインだけではなく、機能性もよく見ることをオススメします!
まとめ
着物を着用には和装小物が必要なことが分かりましたか?
訪問着をはじめ留袖も色無地もどんな種類の着物を着用するのにも、和装小物が必須です!
ほとんどの着付け師さんは着付けをする前にリストを用意してくださるかと思いますが、
ご自身でも知っておくと、前途した私の友人の様に恥をかくことも無いので知っておきましょうね!
簡単に着付けに必要なものリストを作成しましたのでご活用ください!!
※上の写真は私の和装小物になります。クリップは自分で着付けをする際に使用します。